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全17作品。是枝裕和監督が制作した映画ランキング

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Top4までは私も同じです。

「万引き家族」レビュー
御一新よりのたかだか経済を回し戦争をするための作為の契機で作られた欺瞞に満ちた「正規」の家庭家族制度(何とかの一つ覚えとよく言われる(^_^;) )から溢れた人たちが肩を寄せ合い生活する様は、やくざの擬似家族制度のヒューマニティを思わせました。
家族そのものがここからが家族ですなどと言い切れないものであり所詮は幻想に過ぎず、現実に様々な社会病理が前提としてある以上、最悪(各々の個が縋る受け皿もなく分離、分裂、分解する)よりは次悪(最悪の境遇にある者同士が肩寄せ合って生活し、万引きで生計維持を図る)というのも一つの手段です。
幼い子にとって自身の生存を規定する基盤である周囲の環境を失うことへの不安と恐怖は如何ばかりであろうか。
無条件に愛される環境を経験しながら「正規」の制度、世相により元の虐待される環境に戻されたゆり(りん、北条じゅり)(演:佐々木みゆ)のラストの顔のカットが切なく、作品の主題を活写しています。

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